医療の文献検索で、適切な文献を見つけられず困っている方もいらっしゃるでしょう。調査予定の情報に合わせて、最適なサービスを選ばなくてはいけないため、骨の折れる作業になります。

今回は医療文献をすぐ見つけたい方のため、検索に役立つサービスの特徴について解説していきます。これを読めば、最適なサイトで目当ての文献を探せますので、ぜひ参考にしてください。

医療の文献検索でおすすめの場所5種類

医療の文献検索でおすすめの場所はさまざまです。一般的な文献所蔵プラットフォームだけでなく、医療に特化したサイトや、図書館なども考えてみましょう。ここではおすすめの場所について、5種類を紹介します。

文献所蔵プラットフォーム

文献検索で一般的なのが、文献所蔵プラットフォームです。ここでは幅広いジャンルの文献を網羅しています。有名なサイトなら所蔵数も多く、目当ての情報を探しやすいでしょう。専門分野が広く、記事数も多いサイトなら、定期的な情報収集に役立ちます。

医療関係者として文献所蔵プラットフォームを利用する場合、自身の専門分野における文献の所蔵数に注目してください。文献所蔵プラットフォームは、数々の雑誌から掲載文献を所蔵しています。

たとえば歯科医院に従事している場合、歯学関連の学術誌や、文献数が多いところを選んでください。幅広い情報を網羅しているため、利用者のニーズに適いやすいといえます。仕事や研究などで文献が必要になったら、まずは文献所蔵プラットフォームを頼ってください。

文献検索エンジン

次のおすすめは文献検索エンジンです。一部の検索エンジンは、独自のアルゴリズムを使っています。これにより一般的な文献所蔵プラットフォームより、正確な検索が可能です。利用者は、目当ての情報がある文献を見つけやすくなります。

文献検索エンジンによっては、一般的な検索プラットフォームが提供しています。たとえばGoogleでは、Google Scholarという文献検索プラットフォームを利用可能です。Google検索で特定の薬品を調べたら、Google Scholarで同じ薬品を扱う文献にアクセスできるため、特定分野に関する本格的な調査が可能です。文献検索エンジンを使えば、幅広い検索機能により、短時間で十分な情報を集められるでしょう。

医療専門の文献データベース

医療従事者なら、医療専門の文献データベースがおすすめです。医療専門の文献データベースは、医療に特化しているため、コアな情報を見つけやすいでしょう。一般的な検索エンジンや、文献データベースは、医療以外のジャンルも網羅しているため、特定の医療分野に関して、目当ての情報を見つけられない方もいるでしょう。しかし医療専門のデータベースなら、目的に合う文献を探しやすいといえます。

医療専門データベースの代表例が、「メディカルオンライン」です。ほとんどの文献の閲覧が有料であるものの、本格的な情報を探しやすいため、医療の学術文献だけでなく、薬品や医療機器のリサーチにも役立つでしょう。幅広い医療分野を網羅しているため、ニッチな情報もつかみやすい点もメリットです。医療従事者として、本格的なリサーチを行うなら、医療に特化したデータベースがおすすめです。

公的機関関連のWebライブラリ

信頼性の高い文献を検索するなら、公的機関関連のWebライブラリを選びましょう。ほとんどの文献が、公的な科学的根拠に基づいているからです。一般的なWeb検索では、間違った情報をつかむリスクがあります。間違った情報は業務や研究に悪影響を及ぼします。たとえば間違った知識による医療ミスで、患者に不利益を与えるかもしれません。

このようなリスクを抑えるなら、公的機関が関わるWebライブラリから、文献を探すとよいでしょう。たとえば厚生労働省の委託を受けているような、省庁関連のサイトなら、あらゆる情報が信頼できます。利用者にとっても、正しい知識をつかみやすいでしょう。一般的なWeb検索では、信頼性の低い論文が見つかるかもしれません。正確な情報を求めるなら、公的機関関連のWebライブラリも選択肢です。

図書館

Webサイトだけでなく、図書館の利用もおすすめです。たとえば大学図書館なら、所属大学から出た学術雑誌を読めます。文献検索で充実した情報を得るなら、大学図書館も選択肢です。

大学以外なら、大規模な図書館がおすすめです。たとえば市区町村運営の図書館だと、規模が小さく、医療関連の文献も少ない可能性がありますが、国立国会図書館のような大規模な図書館は所蔵している情報も多いため、目当ての文献を見つけられる可能性が高まります。Webサイトと違い、司書のアドバイスやサポートを受ける形で、スムーズに文献検索を進められる点もメリットです。司書に助けてもらいつつ、目当ての情報をつかめるでしょう。