必要な学術情報を入手するのは、手間のかかる作業です。単純なキーワードで検索しても、求める文献情報が見つからないことも多いでしょう。また、文献を入手しても、そこから必要な情報を抽出するのにも時間がかかってしまいます。ここでは、品質の高い学術情報を得るためのリサーチ方法やリサーチ会社の選び方をご紹介します。

学術情報のリサーチ方法

学術情報をリサーチする際は、情報入手を信頼できる情報源から行うことが大切です。品質の高い学術情報を入手するには、次の方法があります。

一般情報を参考にする

一般情報は、エビデンスに基づいた情報でないことが多いため、情報源としては信頼度が低くなります。一般情報は、専門家などが一般向けに書いたコラムなどで、新聞や雑誌から得られる情報が該当するでしょう。しかし、一般情報の中にも信頼できる情報が含まれている場合もあります。

ジャーナル

ジャーナルは学術出版物であり、専門家や研究者向けに特定のテーマについて専門用語を用いて深く掘り下げたものです。要旨・緒言・方法・結果・考察・結論・参考文献のように、一定のフォーマットに則って書かれています。図表や先行論文が引用されており、研究結果は図表を用いて示されます。エビデンスに基づいて書かれていることが多いため、信頼できる情報源と言えるでしょう。ただし、信頼できる情報源ではあっても、客観的な評価やレビューが行われていることを見極める必要があります。

書籍

書籍も、学術情報をリサーチするうえで信頼できる情報源の1つです。書籍の学術情報の品質を見極めるには、著者の経歴から図ることが可能です。研究分野の専門家であることや、過去の著書を確認すると良いでしょう。また、重版されている書籍は、多くの人に読まれている証であるため、信頼に値します。そのほか、前書きや序章で著者のバイアスがかかっていないか確認したり、目次や索引で求めるテーマを扱っているかチェックしたりすることで、情報の信頼度を確認できるでしょう。

ウェブサイト

ウェブサイトも、学術情報をリサーチするうえで便利な方法ですが、信頼できる情報と信頼度の低い情報が混じっています。そのため、信頼度の高い情報のみを抽出することが大切です。信頼度の高い情報は、信頼できるサイトから得られます。

サイトのアドレスにおいて、「.gov」や「.edu」のドメインが用いられているサイトは、信頼度が高くなります。「.gov」は政府関連のサイト、「.edu」は教育関連のサイトに用いられるドメインです。また、ウェブサイトの作成・更新が行われた日を確認し、最新の情報であるかもチェックが必要です。

学術情報のリサーチを会社に依頼するメリット

学術情報のリサーチは手間がかかり、業務をこなしながら片手間に行うのは難しいでしょう。学術情報をリサーチ会社に依頼するとき、次のメリットがあります。

専門知識の提供

学術情報リサーチ会社はその専門知識を活かして、特定の分野やトピックに関する最新の研究や情報を、効率的に収集し、提供します。専門的な知識を、効率的に入手できるのがメリットです。

アクセス範囲の拡大

学術情報リサーチ会社は、多くのデータベースや文献リポジトリにアクセスできるため、必要な情報にアクセスする範囲が拡大します。信頼性の高い情報源から文献を収集し、研究の質を向上させるのに役立つでしょう。

時間と労力の節約

自力で学術情報を収集するよりも、リサーチ会社を利用する方が時間と労力を節約できます。リサーチ会社は効率的に情報を見つけ出すノウハウをもっているため、迅速に必要な情報を提供します。リサーチ業務に煩わされることなく、本来の業務や研究に専念できるのがメリットです。

カスタマイズされたサービス

学術情報リサーチ会社は、ニーズに合わせてカスタマイズされたサービスを提供しています。特定のトピックに関する文献のレビューや検索式の提案など、さまざまなサービスが用意されており便利です。

品質の良い学術情報リサーチ会社の選び方

学術情報リサーチ会社を選ぶ際には、次のポイントに留意しましょう。

顧客の評価が高い

学術情報リサーチ会社の品質を判断するには、顧客の評価をチェックすることが大切です。顧客満足度が高いリサーチ会社は、品質の高いリサーチを行っていると判断できます。事前に口コミサイトなどをチェックして、評価を調べましょう。

コミュニケーションスキルが高い

品質が高い学術情報リサーチ会社は、コミュニケーションスキルの高さで判断できます。質問の意図や依頼の背景を汲み取り、適切な情報を提供するリサーチ会社が良いでしょう。電話の対応などでも、ある程度判断できます。

英語論文のリサーチにも対応

場合によっては、学術情報は英語論文から入手する必要があります。英語論文にも対応できる学術情報リサーチ会社を選びましょう。