欲しい情報の見つけ方
(依頼者のニーズを把握する)

医療機関の先生方への文献情報提供の際に良く見受けられる問題点は、調査結果が

  • 調査依頼の意図と合致しない
  • ピンポイントの情報でない
  • エビデンスレベルが低い
  • 英語文献が調査されない
  • 調査に時間がかかる

等です。

これらの問題点の解決のポイントは

  • 調査依頼者とのコミュニケーション
  • 求められるものを理解する知識と経験
  • 適切な検索語とフィルタリング
  • 和文・英文両方の読解力と速読力
  • FAQのデータベース化

等です。

文献調査依頼を受けた時、どのような情報がなぜ欲しいのか、調査依頼の背景を含めて依頼者のニーズを正確に把握しなければ的確な情報は調査できません。

それにはまず文献調査依頼者との十分なコミュニケーションが必要です。忙しい先生方ですから、メールで調査依頼を受けたり、他の担当者から伝言で受けたりすることもありますが、調査依頼の内容が良く分からなければ確認することが必要です。誤った認識で調査して情報提供しても依頼者のニーズに合っていなければ再調査となり、時間と費用を無駄にします。それどころか依頼者の信頼を損ねることにもなりかねません。初動のコミュニケーションで依頼者のニーズを正確に把握することが、その後の情報提供に満足していただけるかどうかを左右するといっても過言ではありません。また、調査依頼が最近発表された論文や副作用報告に関連しているのではないかと思われるものも良く見受けられます。そのような場合、周辺知識がないと依頼者に確認することもできませんし、もしそうであるならば当然その情報に関連した情報を提供しなければ依頼者に満足してもらえません。またよくあるいわゆるFAQと言われるものもあります。調査依頼を受けた時に、これは最近発表された論文に関連しているのではないかとかよく依頼を受けているものだとかピンとくる知識を日頃から蓄えておくことが必要ですが、それにはある程度の経験も必要です。

今回は調査依頼を受けた時の初動のポイントについて解説しました。次回は文献検索について解説したいと思います。

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